5月1日から急遽開催されたOHANAマルシェに参加しました。
OHANAとは福岡県柳川市にある柳川藩主立花家の邸宅。
江戸時代以来、「御花」は柳川藩主立花家の邸宅でした。
当時、この辺りは「御花畠」といわれていたことから、柳川の人々は親しみを込めて「御花」と呼ぶようになりました。
現在では、料亭旅館であり、文化財でもある御花にはいくつもの顔があります。

素敵な佇まいの御花。見学ができます。
その「御花」の正門でプチマルシェをおこないました。
出店者はこんな感じ。
美味しいフランスの洋菓子をつくるカヌレポホヨラ洋菓子店さん。
繊細な手描き染めを制作している摘草さん。
スコーンやケーキなど洋菓子をつくるfood laboratory yanagawaさん。
福岡県福津市で革カバン革こものを作っているアフォーダンスさん。
カラフルポップな衣装にチンドン賑やかな大道芸ちんどん鈴乃屋さん。
不二家は、本業の醤油や味噌を。。。
・・・ではなく、きちんと作られた飽きのこない古道具たちを並べてみました。

不二家は本業の醤油味噌ではなく、古道具を。
シンプルなデザインで、長く愛され続けたものたちです。
今なお使えるものもあり、はたまた、その価値を全うして、別の価値として生まれ変わったものもあります。
古いものに新しい価値を見出す
現代、新しく発売される製品や店頭に並んだ商品には、基本的にはそのモノには名前があり、製品カテゴリがあり、使われるべき用途があり、スペックが明記されています。
今の時代はそれだけでは足りず、生産地の背景や作り手の哲学までもが語られなければ、消費者の心には響かない。
一方、古道具や骨董には、そういった明示的なものほとんどない。
使われていた当時には、きちんとした用途がありストーリーを持っていたが、時代とともに忘れ去られ、風化してしまっただけのことではあるのだけれど、今なお存在する古道具たちは、モノとして人を惹きつけ魅力を感じられるものだけが、捨てられずに今も存在している。
そんなものたちは、いまこの新しいものを追い求めるこの時代だからこそ、暮らしを彩り、暮らしに寄り添うことができる意味をもたらしていると思うのです。

暮らしを彩り、暮らしに寄り添う道具
このプチマルシェを主催してくださった御花の若きエージェントが、こんなフレーズで私の意図を汲んでくれていました。
『古き良きものを大切にする不二家さんの心をそのまま表現したような古道具たちが並んでいます』
そう、私たち不二家の日々の手仕事や商品に対する意識を、
この古道具たちが代弁してくれているのかもしれません。