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保存食は非常食?──乾物、醤油、味噌のある暮らし

2025.05.09
保存食は非常食?

「非常時」だけの存在になっていませんか?

季節を問わず新鮮な食材が並ぶ現代、「保存食=非常食」と捉えがちですが、本来は自然の恵みを大切にする暮らしの知恵。昆布、煮干し、干し椎茸、そして味噌や醤油もまた、時間を味方にした日々の食材です。

面倒だと思っていませんか?

乾物を使うのは大変そう――そんな先入観をお持ちではありませんか?
昆布や煮干しは寝る前や出勤前に水に浸けるだけで、朝にはおいしい天然出汁に。味噌を溶かすだけで、お味噌汁がすぐ完成。乾物は“気楽に使える保存食”なんです。

朝のお味噌汁なら就寝前に、水を張ったお鍋に入れて放っておくだけ。夕食用のお味噌汁なら出勤前に。放っておくだけだから、その間お家にいる必要もありません。水で戻すだけでおいしい天然ダシがとれるのだから、究極のインスタント食品だと思いませんか?

削るしぐさもごちそう──鰹節の魅力

削るしぐさもごちそう

削るしぐさもごちそう

鰹節を目の前で削り、削りたての香りを感じる瞬間。
あるいは、大根の葉を干して保存する素朴な習慣。
そこに、少しの醤油を垂らすだけで、懐かしい味になります。

ホームパーティーなどで、お客さまの目の前で削ってあげると、パフォーマンス付きのおもてなしにもなります。
発酵という自然の営みが生んだ味噌や醤油は、乾物のうま味をさらに引き立ててくれる名脇役なのです。
切干大根を煮るときも、出汁に味噌を少し加えれば、驚くほどまろやかな味になります。

「面倒臭い」という思い込みをはずすと、乾物は気軽に楽しめる便利な食品だということに気づきます。

見えることで使われる──乾物と調味料の居場所づくり

しまいこむと忘れてしまう保存食は、見える場所に置くことが肝心。
瓶に詰めた昆布や椎茸を並べ、味噌壺や醤油差しも手の届くところに。
それだけで、食卓はぐっと豊かに、そして温かくなります。

保存食は、見える場所に置くことが肝心。

保存食は、見える場所に置くことが肝心。

保存食は、ふだん使いの相棒

保存食は、特別な時のためのものではなく、
いつものごはんをちょっと丁寧にするための、静かな相棒です。
乾物と、発酵の知恵である味噌と醤油。
これらを日常に戻すことで、私たちは“食べること”の本当の楽しさに立ち返れるのかもしれません。

保存食は、ふだん使いの相棒

保存食は、ふだん使いの相棒


醤油と鰹節のごはんのおとも(レシピ)

素材
・炊きたての白ごはん
・削りたての鰹節
・不二家の濃口醤油(またはお好みの醤油)
・刻みねぎ、白ごま(お好みで)

つくりかた
温かいごはんに鰹節をたっぷりのせ、醤油をさっとひとまわし。
香り立つその瞬間を味わいながら、ねぎやごまで仕上げをどうぞ。
時間がないときこそ、素材のちからが沁みわたるシンプルな一杯です。

醤油と鰹節のごはんのおとも(レシピ)

醤油と鰹節のごはんのおとも(レシピ)

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